久方ぶりの友人から喜ばしい報せが届く。
目出度いぞ!と思いながら、どうして自分もこんなに嬉しい気持ちになるのかなと、ふと思う。で考える。
日々を過ごしていて、漫然と過ぎていく様でそれは、小さなもしくは巨大な断片の積み重ねで、その瞬間は気にもしなかったことが二度と訪れない瞬間で。
大事な人はその時々で変わるものかもしれないけど、それはただ単にそういうタイミングであって、大事じゃなくなるわけではなくて。今まで共に過ごした人や、道をたがえてしまった人や、二度と会わないであろう人や、今共に歩んでいる人や。
で、うまくいく事は思い煩うこともなく、失うものは心に残り、それらは自分と他者の間に漂い続けながら、その漂っているものが世界を作っているのかなと。
そんな事を、話しながら考えていると夜明けが訪れるのであった。